セミレストア(エンジン編)
セミレストアを決意した時から、エンジンの換装は織り込み済み。
単純に117Coupeがグランツーリスモを目指しており、DOHCへの憧れから。
元は、G180SS+SUツインキャブ。
バランスが良く、強くて良いエンジンだと思います。

次は、G180WA+OER
邪道だとお叱り受けるかもしれませんが、合法です。
180Wに対して冷却水経路の改善がなされ、ハイコンプ仕様が決め手。
エンジンを弄るのは初めての素人なので、ばらして、きれいにして、組むだけ。
性能アップのためのチューンなどできるはずがありません。

分解してみると、4番のピストンリングが2つに折れていて、シリンダには深い
筋傷が1本入っていた。

電ドル用手動のホーニング機で、傷の膨らみを削る。
溝は深いのでそのままとしました。

エンジンを譲っていただいたMさんは鉄工所をされており、シリンダゲージ
などの測定器一式もお貸しいただいた。(これは便利!)

シリンダ本体だけになったところで、外部はきれいに化粧をします。
一応、耐熱塗料のシルバーで仕上げてみました。

気休めだけですが、クランク軸の曲がりを観てみました。
メタルは大きなダメージがないようなので、そのまま使います。




ばらしてみて初めて判ったことですが、ピストンが G200W 用でした。
<大きな声では言えないが、1950cc!!>

リングは、G200W 用を4セット用意。



あまり関係がないように思いますが、1番と4番のピストンを入れ換えてみました。

タイミング・ギア・ケースを組みました。
スプロケットとチェーンの合いマークを合わせます。
プーリーは3段に替えます。
クーラーとパワステ用です。

上段が排気バルブ、下段が吸気バルブ。

バルブを磨いてみました。
ボール盤に取り付けて、サンドペーパーを押し当てて磨きます。
最後はピカールでピカ!




気持ち、ペーパーを当てて終了。
興味がありません。

バルブのすり合わせは、やりました。
程度が良く判らないけど、大事な所。
吸着棒を電ドルに付けてやられる方も
おられると聞きます。



シャフトに取り付けられるタイミング
スプロケットのロケートピンが打ち直
されています。
ばらした時の状態で組んだら、1番の
バルブを突いて曲げてしまいました。
カムは弄っていないようなんですが?
明らかにタイミングをずらしています。
G200Wのバルブは長さが合いません。
G180WAのバルブを四方山果無さんから譲っていただき助かりました、ありがとう。

5回程ヘッドの分解を繰り返し、規定値~
0.01mm狭めの範囲で合わせてみました。
ヘッドを締結する強度10のボルトの伸び
と、シリンダー(鋳物)に切られている
ネジの脆さが気になりました。
一応トルクレンチを使いましたが・・?

意味も無く、色分けしてみました。

エンジン内部は完成です。
こんなんで動くのか心配です。

エンジン単体で動作確認をするために、
手押し台車にクーペのフロントメンバを
縫い付けてエンジンを固定。
(型落ち台車が在庫処分で安かった)

フルトラのデスビ。
G180WAのオリジナルです。

キャブレターを取り付けます。
中古のキャブを、姫路キャブレターさん
でOHしていただいた。
最初は勉強のため、信頼のおける専門家
にお任せするのが良いと考えました。

そのまま、姫キャブさんのところで、単体での始動
テストをします。
ペットボトルの燃料タンク。
燃料ポンプに保持式手動スイッチポンプON。
自動復帰式スイッチでセルモータを回す。
排気系は一式を取り付けて騒音対策。
キャブ調整の時間ぐらいは回したいので、ラジエター
も仮付け。
難なくエンジンはかかり、感動でした!


いよいよ、車にエンジンを載せることになります。
まず、エンジンにミッションを組み付けます。(PA96の5速を使ってみます。)


次に、フロントサスペンションを組み付けたメンバにエンジンを載せます。



メンバごとの組み付けなので、
エンジンAssyを下から、車体へ入れて
いきます。
この方が、安全・安心ですね。
油圧のリモコン付きジャッキはスグレモノ
です。

最後に、用意していたタペットカバーに替えて、完成!!!

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