クラッチ
ミッションを換装するキッカケとなったのは、クラッチを切るフィーリングが悪く
気持ちが悪かったためだった。前記事(クラッチコントロール)
その問題のパーツがこれ(左の部品)、リンク・レバー軸を受けているブッシュ。
若干の遊びを設けるために、砲金のブッシュとブラケットの間をゴムで持たせている。
矢印の通り、そのゴム部分が捩り上げられ、ちぎれている。

ネックになっていたこの部品(下の写真)が入手できたため、一機にミッション換装
までこぎつけたのです。
この貴重な部品は、関東の旧車乗り達の駆け込み寺=「別所自動車」の国母工場長さん
からいただきました。
1月末に上京したおり、「困った時はお互い様」と製廃部品(写真の中&右)という
超レアな部品を、惜しげもなく一介のクーペ乗りに提供していただいたのです。
酒の席でクーペの相談をさせていただいたその翌日に、予告もなく手渡しで頂戴しました。
その際には、部品の使い方や流用・代用品の作り方までレクチャーしてもらいました。
感謝してもしきれません、ありがとうございました。
G5号でしっかり使い走ることで、国母工場長さんの想いに答えたいと思います。

前出のブッシュは、どのクーペも経たっているようなのですが、特に私のクーペ
はもう一つ原因があったようです。
次の部品(シフトフォーク・プッシュロッド)のねじロッド部が溶接で繋ぎ直されて
いました。
その繋ぎが偏心していたのが、ブッシュのゴムをちぎるのを助長したと思います。
下の写真は、もう一度心出しして繋ぎ直したものです。(矢印の部分)

リンク・レバー軸の両ブラケット(ブッシュ)を取り付けたところ。

シフトフォーク・プッシュロッドも踏力をうまく伝えてくれそうです。
シフトフォークのゴムカバー部品はメーカーから出ます。ありがたや。

この機会にクラッチディスクも新調しておこうと、注文して失敗したのがこれ↓。
(サンタさんの記事が頭から飛んでいました(汗!))
ハンドメイド(PA90)用です。
4速ミッションの入力軸スプラインは10枚の大歯形でした。
ディスク径 : 204mm (実測)

再注文したのがこれ↓。
117Coupe史上最大出力を誇った、1973年頃のXE(DOHC)+4速のクラッチディスクです。
この頃から細かなスプラインに変わっています、バネは4個2種類。
ディスク径 : 201mm (実測)
スプラインとディスク径を満たす仕様のディスクということになりました。
部品番号 : 8-94451041-0

事前に用意したクラッチ・カバーがこれ↓。
G3号のオリジナル品です。
しかし、G161Wエンジン側の取付けピッチが合いませんでしたのでボツ。

仕方がなく、元々付いていたPA90(G161W)のクラッチカバーを使います↓。
爪の摩耗は進んでいますが、すぐにダメになる程ではないようです。

フライホイールを外して、ミッションの入力軸を受けるパイロットベアリングを
交換しておきます。

フライホイールのディスク当り面に、細かいクラックが放射線状で無数に入っています。
すごく気になりますが、代替えフライホイールを持っていないので、このまま目を瞑る
ことにしました。
セルモータで回すためのギアの摩耗は気になる程ではありませんでした。

G161Wのフライホイールはこんなものでしょうか?
どなたかご存知の方、教えてください、お願いしま~す。
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