PA90のブレーキホース
PA90のブレーキ・リザーバータンクとそのホースを交換した。
(前出のカタカタ625さんから指摘していただいていた懸案事項でもある)
量産丸目以降は、リザーバータンクとマスターシリンダーが一体化しており、ホース
は存在しないので、HMのみの事象になります。
前オーナーが、オリジナル品が手に入らなくて仕方なく処置をされていたと思われる
タンクとホースですが、ホースの材質に問題がありました。

上の写真、「↑特設」という所にリザ-バー・タンクを移設されているものです。
ブラケットは手作り、ブラケットの取り付けにはボディに穴を明けていました。
下の写真、「水滴→」のところが問題のホースで、燃料や潤滑油用の耐油ホースでした。
そしてこの水滴の正体は?、ブレーキフルードがホース内から滲み出てきたものらしい。
エンジンの熱で滲み出たブレーキフルードが蒸発し、エンジン内が錆びやすい環境にな
るみたいです。(恐怖!)
エンジン内やボンネット裏を水等で洗浄しなくてはいけないぐらい重症!
マスターシリンダの錆が凄かったので、応急処置で「錆封じ」を塗っていましたが、原
因が判って良かったです。
又、マスターシリンダ下のブレーキパイプがタイヤハウスへ出ている所の穴周りが錆び
て腐っている状態。
ここを何とか修復したいのですが、大掛かりになりそうです。

ブレーキフルード(ブレーキオイル、ブレーキ液)の勉強をしてみました。
A 「オイル」と「フルード」の違いは?
オイル=潤滑油、フルード=作動油 と使い分けをしている。
B ブレーキフルードに求められる特性
・粘度が低く流動性が良い。
・非圧縮性であること(圧力変化による体積変化がない)。
・-50℃でも凍らず、200℃でも沸騰(引火)しない。
C ブレーキフルードは、どうして錆やすくするのか?
Bの特性を得るために、グリコール系のフルードが使われており、これは水溶性
で吸湿性が高く、塗装を浸食するため。
工業用油圧作動油は鉱物油が一般に使われますが、引火点の高い(200℃以上)鉱物
油を作るのは難しいのでしょうね。

ブレーキホースを探していたら、カタカタ625さんから天の声!
「いすゞ エルフのブレーキホースを半分に切ればピッタリ!」
早速、いすゞ姫路へ注文
加えて、ホースバンドも金属製はご法度らしく、樹脂製を注文。
◇ オイル・タンク・ホース : 1-47469045-0 (¥945)
◇ フューエルホース・クリップ : 9-09715098-0 (¥190)


次にリザーバー・タンクですが、レストアベース車のを使おうと考えたが、樹脂の硬化
が著しく、取り外し時に割れそうな状態だったので諦めました。
そんな時、神戸のH口さんから天の声! デッドストックを譲ってくださいました。
「持つべきは同志!」を改めて痛感したしだい。
◇ オイル・タンク : 9-47530095-0 (製廃)

意外なことに、タンクのゴム製蓋がオリジナルとは違っていました。
右はレストアベース車のタンク蓋。
上面中央に「12波いすゞ」のロゴが入っています。


取り付けは、フルードを溢さないように注意して、作業はすんなり終わりました。
シリンダ側の自在継手が固くて緩まなかったため、ホースの取り廻しが厳しくなりま
したが、とりあえずこのままでいきます。

やはりオリジナルはスッキリしています。
次は、マスターシリンダとマスターバックとその周辺のボディの信頼性を上げて、
防錆処理もしたいのですが、いつになるやら・・・?
- 関連記事
-
- PA90のブレーキホース
- Fブレーキの強化(その1)
- 負圧計
スポンサーサイト