5MT-2
壊れたミッションの軸受け(ベアリング)を交換します。
軸に残ったベアリングの内輪が簡単には抜けないので、職場からプーリ抜きを借りて
きました。

歯車ごと抜くと、簡単に抜けました。
やっぱり、道具です。

問題はベアリングです。
側面の刻印を見ると、「6204」とあるので、普通のラジアルベアリングだと思いきや
外輪外周面に、「6204C3」とあるではないですか。

「 C3 」というのは、ベアリングのボールと外輪or内輪との間の「すきま」の程度を
表す等級のことになります。
標準(普通すきま)では「 C0 」とか「 CN 」等級となり、無印になる。
今回は標準すき間ではなっかたのです。
「すきま」の「ラジアル内部すきまの選定基準」では、「 C3 」は以下の用途になります。
・摩擦トルクを特に小さくしたい。軸方向剛性を要する。
・重荷重や衝撃荷重でしめしろが必要。内輪が高温又は外輪が低温。
・軸のたわみが大きい。
ラジアルすきまの値は ・C0、CN = 約12μm
・C3 = 約20μm
C3 は、C0 すき間の倍近いすき間があることになります。
恐るべし自動車の設計! 熱や振動の配慮から精度鈍感設計?がなされているんだ!

熟考の末、「普通すきま= C0 」を使うことに決めました。
なんと、近所の工具商で ¥261 ポッキリ! 日本の生産技術は恐るべしです。
今後は、汎用品で良いか?見極める必要があることも判った。
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